(月夜 風の強い)(闇に巣食う者達の密かな動き)
スート:今日は綺麗な月ですねー(空見上げ)(屋根の上)
ティアルス:街灯が無粋ではあるが……な
スート:絶好の狩り日和ですねっ♪
ティアルス:手元を見間違うなよ(溜息)
スート:分かってますよ(仕事顔)
ティアルス:なら、良いがな……
(前方に白屋根の家)
スート:あ、あの白い屋根の家ですよね?(指差し)
ティアルス:……ああ。
(一人静かに誰も居ない道を行く)
ゼファ:……。(普通に気配消しながら街道歩き)
ゼファ:また……何で俺が駆り出されるかなー(溜息)
ゼファ:他にもC・フォールトは9人も居んのによー……(ガクリ)
ゼファ:……どっちかっつーと俺帝国側じゃねぇーのにー……ん?
ゼファ:着いちまったし…………(白屋根の家見つけて)
ゼファ:……そういや俺一人で仕事すんの久しぶりだな……
ヒーナヴィス:全く……今回の依頼人は馬鹿か?
クロフィア:口を慎め。首が飛ぶぞ。
ヒーナヴィス:相手が国家レベルだとは言え、詳細を知らされていない……
ヒーナヴィス:此方は命をかけているんだ。余りに少なすぎるだろう。
クロフィア:ああ……確かに情報は少ない。
クロフィア:これまで少ないのは初めてだな。
ヒーナヴィス:名前と所在地……後は取って付けた様な理由のみ。
ヒーナヴィス:秘密主義もこうなるとただの馬鹿だな。
クロフィア:口を慎め。首が飛ぶ、と言っている。
ヒーナヴィス:以後気をつけるさ。
クロフィア:お前は口が悪い……
ヒーナヴィス:お互い様だ。
クロフィア:フ……口の悪さはお前には負けるさ。
スート:で……何か今回は情報が少なかったですけど、ちゃんと調べましたよー
ティアルス:今回の狙いは”キーネル=スィンセティック”だったか……
スート:はい。こっち側ではカオス、で通っているようですね。
スート:表の世界では医者。割と名医のようですが……
ティアルス:混沌……か。
スート:そのカオスさんの隣には去年までC・フォールトだった白魔さんがいるんですよね。
ティアルス:ハクラス=ルーインか……
スート:白亜二杖法を使いこなしてましたよね。……結構、厄介かもですよ。
ティアルス:……まぁ、やってみなければ分からんさ。
ティアルス:私は自分を過小評価しないのでね……
スート:(にこー)あは、そうですね……では。
スート:行きますかっ!
(白屋根の家内部)
ハクラス:うーん……今夜は良い月ですわねー(窓から空見上げて)
キーネル:そう思える君がなんと羨ましい事か……(溜息)
ハクラス:あら?どうしたんですのー?
キーネル:朝焼け夕焼けと新月満月は好きではないのですよ。
キーネル:不吉な予感が致しましてね。
ハクラス:昔……よく屋根の上に登って見ていたのは何処の誰でしたー?
キーネル:ふっ……忘れましたよ(サラリ
ハクラス:はぁ……便利な言葉ですわねぇ。
キーネル:……そうで御座いますね。
ハクラス:にしても、今日は誰も来ませんわねー……裏側の人も。
キーネル:何か思うところがあるのでしょう……
ハクラス:暇ですわー
キーネル:普段忙しい分、こういうのも良いもので御座いますよ。
ハクラス:……年寄りですわね。
キーネル:もう年なんて忘れてしまいましたよ(遠い目)
ハクラス:良いですわねー、年取らないと言うのは。
キーネル:底はあるほうが良いですよ……いくら歩いても、底がないよりは(ボソリ)
ハクラス:?何ですの?
キーネル:……いえ(苦笑)
キーネル:……(ふぃ、とハクラスから目を逸らし)
キーネル:……おや、……来たようで御座いますね?
ハクラス:あらあらあら、早いですわね……
――:大佐直々の命令だからな。(銃口向けて)
キーネル:大佐……で御座いますか……(微笑)
――:何が可笑しい?
キーネル:偽りの忠誠を見せびらかして、楽しいのですか?
――:……。
キーネル:君も本当はこの国……いえ、この『世界』など、どうなっても良いので御座いましょう?
キーネル:……寧ろこの世界を破壊して、一から造り直したいと思っているのでは?
キーネル:違いますか?……”運命を背負いし者”、フェイトさん。
フェイト:……っ!!貴様……何者だ?
キーネル:”混沌”、カオスですよ。こういう答えはお嫌いですか?(ニコリ)
フェイト:………。
フェイト:クックック……ハッハッハッハッ!! 面白い奴だな。
フェイト:お前の目的は何だ?人間の血肉……それとも、世界制服か?
カオス:――――……
ハクラス:……お話の途中悪いですけれど……私は席を外しますわね。
ハクラス:C・フォールト。たくさん居ますわよ?カオス。
キーネル:分かっていますよ。気配を消しても私には通用致しませんからね。
ハクラス:では、行ってきますわ(にっこり/去)
フェイト:……(ジロリ)
キーネル:ふぅ、……睨まないで頂きたいですね。
フェイト:……これが、普通だ。
キーネル:……君は……どう思います?
キーネル:気付いているのかいまいのかは知りませんが……私の目的を?
フェイト:気付いていない訳では無い。だが、確信は持っていない。
キーネル:そうですか。……なら良いですよ。先に君が言った内容でない事は言っておきますが……余り口外することでも御座いませんしね。
フェイト:……。
キーネル:特に、君みたいな……軍に頭を下げているような方には。
フェイト:……(ギロリ)……殺して欲しいのか?
キーネル:おや、殺せるのですか?(ニコリ
フェイト:……無論だ。
キーネル:ふむ……考えましたか?
フェイト:……何をだ?
キーネル:これでも私はこちら側の世界の中心付近に居るのですよ。
キーネル:一つの世界を作れるほどの権力……ハクラスも含め……それを殺せば裏社会の表への反乱は必須。
フェイト:今まで軍が動かなかったのはそれが原因だと?
キーネル:それに加え、実力で御座いましょうかね(ニコーリ
フェイト:外に居るのは、五人。全てC・フォールトだ。
フェイト:……だと言うのに、えらく余裕だな?
キーネル:三人居れば十分で御座いますよ。
フェイト:……三人?
キーネル:私とハクラス、それに君ですよ。
フェイト:……手は貸さん。
キーネル:それは残念……まぁ二人でも十分な気も致しますね。(去)
(白屋根の家の傍、庭のようなところ)
ハクラス:あらあらティアルス。久しぶりですわねー
テイアルス:「再び戻ってきたときには命は無い」……この言葉、よもや忘れたわけではないだろう。
ハクラス:……「この世界から抜けるか、それとも死か」……ちゃんと覚えてますわよ。
ティアルス:死を選ぶか?
ハクラス:ほほほほほほー……冗談。
ハクラス:死を選ぶのはそちらですわよ?(にこー)
スート:こっちもC・フォールト、インピリアルガードとしてですから……退きませんよ。
ハクラス:相手はしますわよ?でも責任は取りませんわー
スート:上等です(ニッコリ)
ハクラス:ほほほほほー……なら、やらせて頂きますわ。
ハクラス:……白亜二杖法其二十五……
キーネル:(すぅ、と瞬間移動のようなもので出現(出現て)……ハクラス。
ハクラス:!……あら……なんで止めるんですのー(がっかり
キーネル:左右……それに前後。囲まれていますが?(小声)
ハクラス:前と左右は知っていましたわ。……後ろにもいたんですのね……(溜息)
キーネル:恐らく後ろが現在のC・フォールトのトップで御座いましょうね。
フェイト:……この状態で未だ余裕なのか?(同じく移動してきた)
キーネル:当たり前ですよ。(にこり)
フェイト:ほぅ……変わった奴だ。
ハクラス:あら……貴方一体どっちに立つんですの?
フェイト:……中立だ。
ハクラス:……そう。中立って一番大変ですわよ?
フェイト:……。
キーネル:(微笑)おやおや、ハクラスは良く分かっておりますね。
ハクラス:うるさいですわね(ジロリ)
フェイト:フン。
スート:あら……あそこに居るのはブラッドさんじゃないですか?
ティアルス:気付くのが遅い……
スート:ええぇ、そうですかぁ?
フェイト:……退け。
スート:え?
フェイト:退けと言っている。
スート:……。貴方にそんなこと言われる筋合いはありません。目的の人物は目の前に居るんです!
フェイト:大佐からの命令だ。
スート:え……中佐じゃなくて、ですか?
フェイト:そうだ。
ティアルス:(溜息)……退いた方が賢明の様だな。
(左右の影が分かれるように、二人現れる)
ヒーナヴィス:……そうもいくまい。
クロフィア:我々には成すべき事があるのでな。
フェイト:命令違反は重罪だぞ、ヒーナヴィス=イリアム、クロフィア=ユアリス。
ハクラス:……話がかみ合っていないようですわねー?
キーネル:そのようで御座いますね……
(後ろの草むら)
ゼファ:(とりあえず見学中)……ややこしいことになってるな……
スート:うーん……大佐ですかぁ……
ティアルス:どうする気だ?
スート:退いた方が良いんでしょうけど……私が、嫌です。
ティアルス:……。
スート:ティアさん、行くならどうぞ。……でも私は退いたりしませんよ。敵に背を向けるのは嫌いです。
ティアルス:……好きにしろ、といいたい所だが……そうもいかんだろう?
ハクラス:あらあらあらー、話がこじれてますわねぇ
キーネル:さて、完璧に敵で御座いますねえ……
フェイト:……。
クロフィア:……俺たちも、流石に退かんさ。
フェイト:あえて罪を犯すのか?
クロフィア:一つ教えておこう。
フェイト:何だ。
クロフィア:”陽炎”の依頼人は中佐でなく、チャート准将だ。
ヒーナヴィス:……おいクロス……依頼人の公表はタブーだぞ?
クロフィア:例外だ。
キーネル:そうですか……彼が私を殺せと?
ハクラス:知り合いですの?
キーネル:結構古い仲なのですけどね。
フェイト:世も末だな。
キーネル:全くその通りな様で御座いますね……
ヒーナヴィス:殺せ、とは言われてないが?
キーネル:……?
クロフィア:寧ろ逆だ。殺さずに連れて来い、と。
キーネル:ほう……
ハクラス:あらー、カオスは人気者ですわねー
キーネル:嬉しくも無いですよ……
ハクラス:ほほほほほほほほー
フェイト:どちらにせよ、引く気は無いようだな。
ヒーナヴィス:当然だ。
スート:中佐は准将のこと知っててやってんでしょうかねー
ティアルス:さあな……唯言えるのは私達が一番不利だという事だな。
ハクラス:この人数でやり合うとこの辺の物が吹き飛びますわよー?
キーネル:……そうで御座いますね……(上の空
ゼファ:(他人事のように後ろからキーネル一向見て)
ゼファ:今行ってもしかたねぇよな……
黒瑕:や。(更にその後ろから)
ゼファ:!?……おまっ……黒瑕!!
黒瑕:大声出すな馬鹿。
ゼファ:何でこんな所に居るんだよ……(溜息)
黒瑕:通りすがりだ。……それと私のことは黒瑕様とでも呼べ。
ゼファ:何でだよ。
黒瑕:位が違うだろう。
ゼファ:………………………………………………………………………。
ゼファ:確かお前大将だっけか。
黒瑕:あぁ。准佐程度が大きい口を叩くな。
ゼファ:お前に敬語なんぞ使ってられっかよ……
黒瑕:首が飛ぶぞ。
ゼファ:お前は違うんじゃねえの?
黒瑕:私ではない。
ゼファ:はいはい。よーーーーーーーーーーく覚えときますよ。
黒瑕:死ぬまで覚えておけ(ニコーリ
キーネル:……(辺り見回して)
ハクラス:空気が……冷たくなりましたわね……
フェイト:一人増えたな……殺気を隠そうともしていないが……
黒瑕:(がさーと後ろから出てきて)殺気を隠すことも出来ぬ、しがない剣士なのでな。
フェイト:その能力で、か?
黒瑕:面白いな、お前(ニコー
ハクラス:っああ!!
黒瑕:や。久々、白。
ハクラス:黒ッ……
キーネル:……何方です?
黒瑕:黒瑕。
スート:!?……元帥直属部下の。
クロフィア:ダリス=マーラキア大将か……
黒瑕:その名前で呼ぶな。忌々しい。
クロフィア:……。
キーネル:おや、そんな御偉いさまがどうして此方に?
黒瑕:C・フォールトに退いてもらおうと思ってね。今、ここで騒がれるのは面倒だ。
スート:……それは……元帥の意思ですか?
黒瑕:そういうことにしておこう。
ティアルス:……流石に、元帥に逆らうわけには行かぬか。
スート:……。
黒瑕:……退いてくれるね?(ニコリ
スート:……分かりました。(ぎりっ/歯噛み)(去)
ティアルス:……。(去)
クロフィア:我々も……残るわけには行くまい?
ヒーナヴィス:面倒なことになったものだな。
クロフィア:フ、仕方なかろう(去)
ヒーナヴィス:……。(去)
(室内)
フェイト:どういう風の吹き回しだ?
キーネル:どういう風の吹き回しで御座いましょう?
黒瑕:息が合うな、二人共。
ハクラス:貴方みたいな実力者がどうしてここに来たんですの?
ゼファ:あー、クソ、なんで俺がお前と一緒に出されるんだっ!!(いつのまにか出てきてた)
黒瑕:話の間に割り込むな。ややこしい。
ゼファ:あーっ、はいはい。俺が黙ってりゃいーんだろ!?
黒瑕:そうだ。(キパーリ
ゼファ:っ……てめ……
黒瑕:文句があるなら言え。
ゼファ:……ないデス(ガクーリ
黒瑕:なら黙ってろ。
ゼファ:(こいつ……(怒)
ハクラス:で、何の用ですの?
黒瑕:ただの通りすがりだ。
ハクラス:嘘はいけませんわw(ニコーリ
ゼファ:(何か怖ぇ奴が居る……)
黒瑕:……一応仕事だ。
キーネル:直属部下が仕事で御座いますか?それはまた。
黒瑕:元帥からの伝言があってな。
ゼファ:なら最初から仕事しろよダリス大将?
黒瑕:刺すぞ。(ギッ
ゼファ:あーあー、ご自由にドゾ。(しらっ
黒瑕:……。
キーネル:……で?
フェイト:何だ?
キーネル:……おや、私の言いたいことを言ってくれましたね。
フェイト:黙れ。
キーネル:おやおや、……また怖いことで御座いますねぇ(ニコーリ
フェイト:……。
ハクラス:(カオス……ついに飼い慣らしましたわね……)
黒瑕:(普通ーに椅子に座りながら)……戦争だ。
ゼファ:へーぇ。戦争な。(素)
ハクラス:!?いきなり何ですの……?
黒瑕:いきなり、でもない。不穏な動きは前々よりあった。
キーネル:どこと、どこで御座いますか?
黒瑕:此処、リスタース帝国と、ディルク共和国間だ。
ゼファ:……ディルク……か。
黒瑕:お前の故郷だったか。
ゼファ:そ。……つかちょっと前に司霊戦争終わったばっかじゃねぇ。
ハクラス:あの内戦は、凄かったですものね……
ゼファ:おい黒瑕……リスタースの元帥はヴェイン元帥だとして、ディルクは誰だ?
黒瑕:不明だ。
ゼファ:(ホッ)……スピアじゃねーだろーな……(ボソー
キーネル:スピア=ルイオス。風陣の元帥でしたか。
ゼファ:そ。俺は炎陣。……他に生きてる元帥いねぇからな。
フェイト:だからお前が呼ばれた訳か、カオス。
キーネル:……チャートにですか?
フェイト:あぁ。戦力不足か?
黒瑕:いや、そういう訳ではない。……そもそも、足りぬなら私はここに居ない。
フェイト:こんな奴の力が必要なのか?
キーネル:酷い言い草で御座いますね。
黒瑕:さぁな。チャート本人に聞け。
ハクラス:また嫌なものを持ってきましたわね黒……
黒瑕:私は仕事をしたまでだ。
ハクラス:……。(怒)
フェイト:そいつの言うことを一々気にしていると、胃に穴が開くぞ?(ボソリ)
黒瑕:また酷い冗談だな。(ニコー
ハクラス:……そうですわね……(溜息)
キーネル:さて……どう致しましょうね……
フェイト:決めるのは、お前だ。
キーネル:……確かに、そうで御座いますが……(遠い目)
ハクラス:で、どうなんですの?
ゼファ:……俺思いっきり関係ねぇな……
フェイト:……。(ゼファを睨みながら)
黒瑕:あいつに(フェイト指差し)殺されたいのか?
ハクラス:貴方の方がよっぽど喧嘩売ってるように見えますわよ。
黒瑕:辞めた人間が口を挟むな(ニコー
ハクラス:………。
黒瑕:……さて?
キーネル:話が一進一退ですねぇ。
フェイト:進歩が無いな。
キーネル:ふぅ……逃げたいところで御座いますよ。
黒瑕:後ろから刺されても良いなら逃げろ。
キーネル:それは嫌ですね。
ハクラス:どうせ私を盾に使うんですわねっ!
キーネル:おやハクラス、何時の間に読心術を?
ハクラス:あぁもう!いっそのこと私が刺しますわよ!?
キーネル:痛くないようにお願い致しますよ(ニコーリ
ゼファ:………………一つ言っとくケドな……(ボソー
ゼファ:誰がどういう決め方したって、俺はリスタースに所属したままディルクには行かねぇぞ。
ハクラス:あら、やっぱり彼女は大事ですのねーw
ゼファ:……誰が何だって?(怒)
ハクラス:ス・ピ・アw 違うんですの?w
黒瑕:ほう。まだお前も枯れていなかった訳か。
ゼファ:おいオバハン×2。本気で焼くぞ(怒)
黒瑕:ムキになるということは本当か。
ハクラス:なっ……誰がオバッ(怒)
ゼファ:火葬してやる!!有難く思いやがれ!!(ゴーッ ←not go)
ハクラス:って本当に本気ですの!?
キーネル:……家が燃えます。止めなさい(ニコーリ
ゼファ:……。
ハクラス:……。
黒瑕:キーネルの言葉はゼファと白より上か。
ゼファ:うるせぇー
ハクラス:そうですわよっ
キーネル:燃えやすい家ですからね。
ハクラス:燃えにくい家が知りたいですわよ……(・・・。)
ゼファ:……っつーか………。
黒瑕:どうした?
ゼファ:気付いてんのかそうでないのか知らねーケドさ。……良いのかよ?
キーネル:あぁ……
黒瑕:良いから何も言わんのだろう、な。
ハクラス:は?何のことですの?
フェイト:……。
ゼファ:そのうち寝首をかかれるぜ?(ニヤリーン
キーネル:それは困りますね流石に……
黒瑕:C・フォールトなだけある。ゼファが言わなければ気付かぬところだった……
ハクラス:何なんですのー?
ゼファ:(壁見て)クーロスっ、そろそろ出て来いよ?
クロフィア:(すぅ、と透けるように現れ)……。
ハクラス:ななななっ、いつからですの!?
クロフィア:退いていないからな、俺は。
黒瑕:お前一人単独行動というのは……珍しいな。
クロフィア:盲だからか?
黒瑕:それもある……見えているのか?
クロフィア:今は見えん。
ハクラス:F・センスズはどうしましたの?
クロフィア:俺のコピーに渡してきた。
ハクラス:こぴ……手が込んでますわね。
クロフィア:でないとヒーナに気付かれる。あいつは頭は利かんが鼻は利くからな。(苦笑)
黒瑕:番犬、か。
クロフィア:フ、あながちそれも外れてはいまい。
ゼファ:っつーかクロス、何でお前残ってんだ?
クロフィア:無謀と好奇心だ。
キーネル:命がいくつあっても足りませんよ。
クロフィア:特に惜しいとは思っていない。盲となっては更にな。
黒瑕:……お前も確かディルクの出だった気がするが?
クロフィア:産まれは其処ではないがな。育ちはディルクだ。
ゼファ:……司霊戦争には……いなかったんじゃねぇ?
クロフィア:風陣だ。俺は影が薄いようだな?
ゼファ:マジかよ!……把握してたつもりだったんだケドなーー……(遠い目
黒瑕:……一つ聞くが……ゼファとクロフィアはディルク派か?
ゼファ:それ答えたら殺されそうな気がするんですケド。
黒瑕:答えろ。
ゼファ:……ディルクだ。
クロフィア:同意だな。
黒瑕:まぁなんにしても、だ。……今は仕事中故に見逃してやる訳にも行くまい。
ゼファ:っ!?――イヤちょっと だいぶ待て!!
黒瑕:待つか馬鹿が。
ゼファ:っだー!!だから答えるのイヤだったんだよ!!おい逃げるぞクロス……ってもういねぇし!
ハクラス:クロフィアならさっき逃げましたわー
ゼファ:あの薄情者!
黒瑕:分かりきったことだろう?
ゼファ:ああああーーーーーったく!!(すぅ、と残像残しつつ消える)(去)
黒瑕:………。
ハクラス:あらあら黒ちゃんは追わないんですのねー?(ニコーリ
黒瑕:面倒だ。
キーネル:おやおや、運命がいませんねぇ……?
ハクラス:あら。元々ふらっとどこかへ行きそうだったけれど……
黒瑕:ゼファでも追ったんじゃないのか?
ハクラス:何故?
黒瑕:『無謀と好奇心』だろう?
(少し木の多く生えた 町から離れた場所)
クロフィア:……。
ゼファ:っだー クロス!!てめ先逃げやがって!!(ぜーぜー
クロフィア:それが普通だろう(キパーリ
ゼファ:そーっスか(ガクーリ
(カカッという音を立てて二本、ナイフが木に突き刺さる)
ゼファ:うをっ!?(止まってナイフが飛んできた方向き)
クロフィア:……!?(↑同じく)
フェイト:……。(木の陰からスーッと出てくる)
ゼファ:……ってめ、何のつもりだ!?
フェイト:……まだ、お前の目的を聞いていない。
ゼファ:ハァ?何言って……
クロフィア:おい……よせ。
フェイト:……。(左手で銃持ち)
ゼファ:(マジかよ……)
(室内)
キーネル:さて、これからどう致しましょうかね?
ハクラス:どうしましょうって……どうするんですっ……もがっ(後ろから口を塞がれ
――:相変らず、元気だねぇ。ボクのカワイイ白うさぎチャンはw
ハクラス:モガガッ!?(まさかっ!?)
ソルド:そうそw そのモガガッってやつ。
ハクラス:モモモガ、ムガンモモガッ!?(何しに、来たんですの!?)
ソルド:それはねぇ……
(外)
ゼファ:……。(何が、どうなってやがんだ……)
フェイト:グルルルルルルッ
クロフィア:……。
ゼファ:は……?オイ今何て言っ……うあっ!?(っふぁーの顔めがけてフェイトが攻め)
クロフィア:俺は何も言ってないが。
ゼファ:はぁ?(逃げながらクロスの方向いて)
フェイト:グアアアアッ!!(っふぁーの腕に噛み付き)
ゼファ:っ……!! ちっ!(剣振り/ふぇーちゃん逃げ)
ゼファ:っおいクロスお前も何とかしろっ!!
クロフィア:無理だ。
ゼファ:てめ……キッパリ言うなぁ!!(そこじゃない。)
(室内)
ハクラス:……。
キーネル:おやおや……何故こんなことに。
黒瑕:さあな。
ソルド:僕が持ってると、何か不都合でも?(白をね)
キーネル:いや、別に御座いませんよ。
黒瑕:いや、別に無いな。
ハクラス:………っこの……薄情ですわっ!!(怒)
黒瑕:今更か?
ハクラス:ああっ!!私こいつは嫌いですのにっ!!(ソルド指差し
ソルド:……何か傷つくよ、白ちゃん。
ハクラス:勝手に傷ついてれば良いんですわよ。(キパー
キーネル:で……中将殿は如何する御積りで?
ソルド:いやー、目の前に自分より一つ位の上な方がいるしねぇ。
黒瑕:ご自由に。私と君では所属場所が違う。
ハクラス:っこんの……(怒)
ソルド:そう?じゃあ有難く頂いていくよw
キーネル:……一応、返すときは無傷で返して頂けるようお願い致しておきましょう(ニコー
ソルド:おや珍しい。
キーネル:物欲が高いのですよ。
ハクラス:物じゃあり……ふがっ
ソルド:努力はするよw
キーネル:……そうですか。
(外)
ゼファ:………”フラッディリズム”!!(炎技とかしてみる)
クロフィア:おい、ゼファ……お前の腕が持たないのではないか?
ゼファ:あーあ、そうだよ。仕方ねぇだろっ!
フェイト:……(無傷)
ゼファ:っくそ……
クロフィア:(一度目を開いて)(見えない事を確認したかの様)……”ブルーゼウス”
ゼファ:っておいクロス……お前どこ狙ってんだ!?
クロフィア:見えぬのだから仕方ないだろう……これだけ空気が乱れておれば気配も読めん……
クロフィア:加勢してやっただけ有難くっ……!?
フェイト:(ただ無言でクロスに視線を向ける)
クロフィア:……凄い威圧感だな……
ゼファ:ちょオイ待て、クロスっ……お前逃げた方が……
クロフィア:俺がこうしている間にお前が逃げぬのか?
ゼファ:はぁ?……普通盲目の奴置いて逃げるかよ?
クロフィア:見縊るな。俺はこれを重荷とは思っていない。
フェイト:(一歩進む)
クロフィア:視覚等無くとも何とかなるだろう。
フェイト:(更に一歩)(いきなり足元に星紋様)……!?
――:”インディラス 2105”
フェイト:……!!(星紋様の周りの文字が縛りつく)
――:んー……まぁまぁ、かな。一応動き位は封じれたかもしれないし、そうでないかもしれない。
――:……安心はするなよ?
ゼファ:……月?
月夜見:僕は月じゃなく月夜見だよ。(ニコーリ)(木の上)
クロフィア:……?(気配ない月見の声のみで状況収集不可能)
月夜見:いやー、危なかったねぇ西風。(降りてきた)
ゼファ:……お前、……何でこんな所に?
月夜見:そりゃあ、愛しい人のピンチだもんw(ニッコー
ゼファ:(ぞくっ)……オイ待てっ!!誰がピンチだ!!(そこじゃねぇ)
月夜見:というのは半分嘘で……
ゼファ:半分かよ……
月夜見:本当は風羽に会いに来たんだけど?
ゼファ:フール?あいつリスタースにいるのか?
月夜見:みたいだねー……僕はつい最近知ったんだけ――
クロフィア:おい、危なっ……!!
フェイト:(呪縛切れた)ガアアアアアッ!!(月見に向かい)(適当に肩でも掻っ攫って下さい(ぇ)
月夜見:っ……!?(血がね。(何)
ゼファ:あーーったく!!
クロフィア:……っ(木に凭れ掛かり)(目を開けたため眩暈が)
月夜見:いてて……(肩押さえ)
月夜見:酷いな……猛獣じゃないかい。
ゼファ:おいおい……月見お前腕……
月夜見:ふふ、大丈夫だよ。僕は神霊だ。それに……(月見の血が変形)
レマ:(血から変形、動物(人以外ね)の形を取る)
月夜見:レマ・ヘイトが何とかしてくれるだろうしね。
ゼファ:狽、わっ………!?
クロフィア:(気配が増えたな……)(←情報収集不可能)
月夜見:切り札は一杯あるからねー♪
ゼファ:お前がソウ言うんだから相当一杯あるんだろうな……
月夜見:ふふ、そうだよ(ニコーリ
レマ:(フェイトに向かって突っ込む)
フェイト:ガアアアッ!!(レマを引き裂く)
レマ:(バラけた血が個々に分かれて、複数のレマの形を取り)(再びフェイトに突っ込む)
フェイト:グアアアッ ガアァァァァッ!!(複数の小さなものに苛立つ)
月夜見:……今のうちに逃げるんじゃないのかい?
ゼファ:……あぁ。……おいクロス、逃げるぞ!
クロフィア:……。
フェイト:グオォアァァァッ!!(黒い炎で体に纏わり着いたレマを焼き尽くす)(が、何か……)
フェイト:ガアアッウッグア……(頭を抱え込んで苦しそうにもがく)
ゼファ:何か……、変じゃねぇか、あいつ?
月夜見:……。(目だけで、後方を気にしつつ)
フェイト:グッウアッアアアアアァァァァッ!!(体に異変が)
――:おやおや、随分苦戦しているではないか……?(にやり)
ゼファ:――っ!?
(軍本部・室内)
ソルド:じゃあ、白ちゃんはしばらくココでじっとしといてねw(広い部屋を貸し切り)
ハクラス:はぁ……分かりましたわよ……(ベッドにばふっと座る)
ソルド:他にも必要なものがあったら、そこのモニターに向かっていってくれれば僕の部下が届けてくれるよ。
ソルド:じゃあ、また後でね。白ちゃんw (ドア閉め)
ハクラス:……暇ですわーーーーー!!
(外)
ゼファ:何でお前がここに……!
シヴァ:私がここにいると、不都合かね?
クロフィア:……っ
月夜見:……誰だい?
――:シヴァ……シヴァ=トゥルーウェル大佐だ。
ゼファ:お前は……
ソルド:やあ、お久しぶり。ゼファ=クラウゼウィッツ君。
ソルド:……おや?そちらの女の子は……?
ゼファ:……は?女?……どこにそんな――
月夜見:僕のことなら、月夜見だよ。
月夜見:……西風、まさか今まで気付いてなかったのかい。
ゼファ:その顔見て分かるかっつの……
ソルド:私はソルド。よろしく、月夜見さん(にっこり)
ソルド:……ところでシヴァ、これはどういうコトかな?
シヴァ:何のことでしょう?
ソルド:何のことって、それは<TP-02>の事に決まってるじゃないか。
シヴァ:ああ、あれですか。……、少々不都合が出ていましてね。
ソルド:少々……? ”あれ”でか?ふざけるな。
シヴァ:なら、貴方が止めれば良い。
フェイト:グッガァッウアァウッグァッ……
ゼファ:(何なんだ、あいつ……)
フェイト:ガアアアアオオアアアァッ!!
ソルド:……遅かったか。
フェイト:……。(一行を横目で睨む)
ゼファ他(他て):――……ッ!!
シヴァ:これが……これが真の姿……。
シヴァ:素晴らしい……素晴らしいよ。フフフッ。
フェイト:消……ロ……。
月夜見:……何だい?
ゼファ:おいっ!!
フェイト:キサマラ全イン、消エウセロ。(目を見開く/ググっと翼が開く)
ソルド:ちィっ!!来るぞっ!!
フェイト:グアアアアアァァァッ!!(襲来(何事ですか)
フェイト:(月夜見の腹部に深々とフェイトの左腕が……)
月夜見:――――っ!?(一瞬襲う激痛に歯を食いしばり)
月夜見:(咳き込むと同時に吐血)……酷いじゃないかい……僕だって痛覚くらいあるのに。(刺されたまま、フェイトの腕を掴む)
フェイト:ガウアアアアアァァッ!!(腕を更に突っ込む)
月夜見:――……っ!!
ゼファ:おい、月見……!!
月夜見:逃げなよっ、今の内に……!!
ゼファ:はぁ!?お前何言って……!?(ソルドがひょいとゼファ持ち上げて←決して軽くは無い思うが(ツッコむな)
ゼファ:なっ……離せてめっ!!
ソルド:頼んだ……(ゼファとクロフィアを担いで、瞬間移動)
フェイト:グアアアァァッ!!アアアッ。(もがく)
月夜見:大人しくしなよっ……(フェイトの口に腕を突っ込み)
フェイト:グウゥゥッ(引きながら、腕を噛む)
月夜見:……。(痛みに表情を引きつらせながら、口元だけでニヤリと笑む)(フェイトの口の中が月見の血で満たされる)
フェイト:グッ(もがき、離れようとする)
月夜見:無駄だよっ……少しくらい痛い思いしてもらわなきゃね……(更に腕を押し込み、血液をフェイトに流し込む)
フェイト:……ッ!?(ビクン、と大きく反応し)
月夜見:……どうだい、レマの味は……(一度フェイトを蹴って離れる)(レマ・ヘイトは単独で行動)
フェイト:グッアアッ(吐血)
月夜見:(少し離れた場所から見やり)……とりあえず隠れるか……(すーっと消え)
フェイト:ああぁっ、ぐっ……はぁっはぁっ、うっ……(意識が戻る)
フェイト:(体が少しずつ人型に戻っていく)(急変に耐えられず、体のあちこちが裂けて出血)
月夜見:……。(様子を伺いつつ)(直りの遅い傷口を気にしながら)
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