1.



かつて、世界は天と地に分かれていた。





僕には、友達がいた。
首元まで伸ばした銀の髪に、濃い茶色の瞳を持った、僕より二つ上の少年。
髪といえば黒か茶で、目の色は普通青か黒なこの世界では、ありえない組み合わせの外見。
『異邦人』と称される彼は、それでも僕の友達だった。







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