(フェイトの部屋)
ソルド:っと。(フェイトをベッドの上に降ろす)
ソルド:〜〜〜っ……背中痛ぁーーーっ(背伸び)
フェイト:〜〜〜〜っ……(天井を見ながら息を吐く)
ソルド:(くあっと欠伸して、フェイトのほうを見ながら)……で、お前はこれから如何する気なんだ?
フェイト:……。(天井を見つめたまま)
ソルド:……。(暫しフェイトを見て、溜息)
ソルド:……何も考えてなかったのか。(やれやれと思いつつ、俯いて頭をわしわしと掻く)
フェイト:……いや、考えはある。
ソルド:ん?(フェイトの方を見て)
ゼピュロ:(ガタン、と大きな音)(姿は消したまま)(何時の間にかこんな所まで来てました/笑)
ソルド・フェイト:!!(ばっと音のした方を向く)
ゼピュロ:(しまった/コラ)
ソルド:……。
フェイト:……何かいるな。(銃に手を当てながら)
ソルド:……だな。(むぅっと目を凝らしながら)
ゼピュロ:(溜息)しゃーねーか……(声のみ)
ゼピュロ:よっ(姿現して)
ソルド:……。
フェイト:……。
ゼピュロ:ぁんだ、歓迎の一つもねぇのかよ(すたすたとフェイトの方に近寄り)
ゼピュロ:(フェイトの顔じーと覗き込んで)ちっ、面白くねーの。
フェイト:……なんだ(不機嫌)
ゼピュロ:(可笑しそうに)くっく。辛そうじゃねぇか。(ニヤリ笑)
ゼピュロ:(す、とフェイトの額に手をのばして)(何か小さく呟くとぼぅ、と淡く光る)
フェイト:!?(ばっと引く)
ゼピュロ:逃げんな餓鬼が。(ニヤリ)感謝しろよ?
ソルド:……?(どうなってる?)
フェイト:なっ……?(熱が引き、身体の調子もいつもとほぼ同じに回復している)
フェイト:……。(ゼピュロを見る)
ゼピュロ:(慣れない回復術なんて使ったものだから)っあ゛ー……クソ、だりぃぃぃぃ(ガク)
ゼピュロ:(フェイトに気付いて)ぁんだよ?
フェイト:……何のためにこんな事をする?
ゼピュロ:あ?(じーとフェイト見て)興味。ぁんだ、面白ぇじゃねぇ、お前。(フェイト指差して)
フェイト:……??(刺された指を見ているせいでややより目)
ゼピュロ:(差した指くるくる回す/コラ)
ソルド:……。
ソルド:僕が居ても仕方ないだろうから、自分の部屋に引っ込むとするよ。(いいつつ、部屋を出ようとする)
ゼピュロ:(ソルドの髪ひっつかみ)馬鹿か貴様。
ソルド:っつ、うわっ!?(いきなり斜め後ろ下に引っ張られて驚く)
ソルド:イテテテテテッ、痛あぁーーーー!?(涙目)
ゼピュロ:うるせー(わざと下に引っ張り続ける/酷)
ソルド:痛ああああああぁぁ!
ゼピュロ:(ぱっ、と離して)背負ったモン途中で捨ててんなクソが。(口悪…)
ソルド:いっ……つうーーーーっ(頭抱えてかがみやや泣く)
ソルド:何するんだ、いきなりっ!(ゼピュロの方を見て)
ゼピュロ:……。(じろーーー)
ソルド:〜〜〜〜っ、何だよぅ(まだ涙目)
ゼピュロ:けっ……(溜息)
ソルド:……。(むー、という感じでゼピュロを見続ける)
フェイト:……。
ゼピュロ:(すたー、とフェイトのいるベッドに近づいて端に腰掛け)(膝組んで頬杖つく)
ゼピュロ:お前、地どれだ。……気にいらねぇ。
ソルド:……?は?
ゼピュロ:……。(怒)
ソルド:……?
ゼピュロ:地で喋れ餓鬼が……顔使い分けるヤツは気にくわねぇ。
ソルド:……。人に聞く前に、自分のことを話したらどうだ。
ゼピュロ:ん?ぁんだ、まーだ気になってんのか。女々しいなお前。
ソルド:当たり前だ。得体の知れん奴と正体の明かし合いなんぞしてられるか!
ゼピュロ:ほー……それが地か。くっく……
ゼピュロ:まー、俺はお前が一番うさん臭ぇと思うがな。
ゼピュロ:(ニヤー笑いのまま)くっ……前も思ってたケドな、気付かねぇのかよ?(自分の足元指差し)
ソルド:―――っ!?(影が無い!?)
ゼピュロ:(ニヤリ)おっせぇぇ。 (手ひらひら振って)よーくそんなんでこんな所に居られんなぁ。(振った手の影もない)
ソルド:”こんな所”には、お前みたいな得体の知れん者はいないんだよ!
ゼピュロ:そりゃあなぁぁ。俺と同じ類の奴は他にはいねぇよ。
ソルド:……。
フェイト:……お前が俺に興味があるのは、その身体のせいなのか?
ゼピュロ:いーや、純粋に好奇心。俺は自分のことはよーく分かってるんでね。誰かとは違って。(ゼファのことです)
フェイト:……。
ゼピュロ:負の感情。(ふいに真面目顔)
ソルド:……?
ゼピュロ:まー、(ニヤリ笑い復活)簡潔に言えば俺はソレだな。
ソルド:……。
フェイト:……負、か(自分の手見ながら)
ゼピュロ:分かるか餓鬼?怒りや憎しみ、そういう類の感情。……分かんだろ?(ニヤリ)
ゼピュロ:あいつ。あー……ゼファ(一瞬凄い嫌そうな顔) 昔結構荒れてなぁぁ。……人魔化する直前まで。
ゼピュロ:分かりやすく言えば、発狂する直前か?(ニヤ)
フェイト:……。
ゼピュロ:ソコに俺(トントンと自分指差して)が入り込んだってだけで。まー、この外見も……癪だが似てんだろ?ちょっと一部拝借したんだケドな。
ゼピュロ:人魔とは違う……幽霊でもねぇ。不定義な負の感情の集合体ってワケだ。
フェイト:……。(集合体……)
ゼピュロ:そーだなー、世界が平和になって人が誰かを恨まなくなったら、俺は消えるわな(棒読み)
ゼピュロ:……ありえねぇぇだろ。だから存在できる。不定義だろうがなんだろーがな。
ゼピュロ:(溜息)……んでぁ?てめーはよ(唐突にソルド見て)
ソルド:俺は……”地獄”を見た。
ソルド:ただそれだけだ。
ゼピュロ:はっ……随分な返答だな。……んでよ(フェイト見て)時間稼いでやってんのにまーだ答えは見つからねぇのか餓鬼はよ。
フェイト:……。
ゼピュロ:そーやっていつまで逃げる気だぁぁ?(ニーヤリ)
フェイト:……っ(答えが見つからず、言い返せない)
ゼピュロ:けっ。(呆れ顔)何が自我だクソが……まだあいつ(ゼファ)の方がマシじゃねーの。(立ち上がる)
フェイト:――っ!!
フェイト:ならば……っ、ならばお前は答えを示せるのか!?(ばっと立ち上がって)
ゼピュロ:俺に聞くか、餓鬼?……お前が如何したいかじゃねぇーの?
ゼピュロ:殺されると思ってんなら 生きたいなら、殺してでも生きる、んな世界じゃねぇの。
フェイト:そんな事はとっくに分かっている!
フェイト:だがっ……俺では奴の力には到底及ばないっ……!(ぎり、と歯を食いしばり)
ゼピュロ:ぁんで?だからどうしたよ。
フェイト:……っ。
ゼピュロ:そりゃ逃げる口実でしかねぇんじゃねぇ?死んでねぇのに精一杯やったとかっざけんなよ。
フェイト:……。(ボスッ、とベッドに崩れるように座り、腕で顔を隠すように俯く)
ゼピュロ:(壁にもたれて)(ふー、と長く息を吐く)……ぁんで、どうしたいワケだよ。
フェイト:……分からない(俯いたまま)
ゼピュロ:ぁんだ……生きたいのか ソレとも今の下僕同然の状態がいいのか。後者なら俺は帰るぞこんな所。
フェイト:……下僕じゃない。(顔をあげ、ゼピュロを睨む)
ゼピュロ:あっソ。そう思ってんのお前だけじゃねぇの。……ま、じめってんなら俺は知らねぇ。精々一人で勝手にもがいて死ぬことだなー。(で、背を向けて移動術呟く)
フェイト:……違う……違うっ……違う!!(ギッ/ばっと立ち上がってゼピュロに駆け寄り)
フェイト:(ゼピュロにつかみかかって自分の方を向かせる)(必死の表情)……っ!!
ゼピュロ:ぁんだ?
ソルド:……。(フェイトの意外な行動に驚く)
フェイト:俺はっ……俺は―――っ!?
フェイト:うあっ……!?(頭抱えてがくんと膝をつきその場に蹲る)
ゼピュロ:っと(フェイトを一応支えて)(溜息) 何上がってんだ餓鬼。
フェイト:――っ……(逆上しすぎて息が上がり気を失いそうになる)
ゼピュロ:(これ見よがしに溜息)
フェイト:――……。(ゼピュロを押しのけて何とか自分で立とうとする)(がバランスを崩して壁にぶつかり、そのままもたれる)
ゼピュロ:(暫し沈黙)んでぁ、赤毛(ソルド)(フェイトの方にいきながら)
ソルド:?(怪訝そうな表情)
ゼピュロ:(はたと足止めて)そのシヴァとかいう奴は此処にいるんじゃねぇぇの?
ソルド:……。
ゼピュロ:(つ、と部屋の真ん中あたり見て)
ソルド:……近くにいる(気配に今気付いた)
ゼピュロ:ビーンゴ。(ふる、と首って)まー暇だな……盗聴か?(ニヤ)
フェイト:……。
ソルド:……。
シヴァ:盗聴?(一気に部屋を冷たい空気が包む)
シヴァ:人聞きが悪いな(すー、と部屋に中に現れ)
ゼピュロ:……へぇぁ、こんな奴だったってワケか(ニヤリ)
フェイト:……。(頭の中が白くなり、物事が考えられなくなっている)
ソルド:シヴァ……!(焦り)
ゼピュロ:(面倒になってきた/ぇ)……ぁんで?何しにきたワケ。まーご丁寧に俺の話は遮らなかったワケだけど。(後半棒読み)
シヴァ:……何も無いが。
フェイト・ソルド:……。
ゼピュロ:ふぁーん?(首傾けたり回したり)
シヴァ:(ふぃっとフェイトの方を向いて、微かに笑い、部屋から出て行く)
フェイト:……。
ゼピュロ:く。面白い奴……。
ゼピュロ:餓鬼に骨がねぇぇならあいつの所行っても面白そうだな……(ぼそっ
ソルド:……ああっ!!(大声/何か思い出した)
フェイト:!?(ビクッ)
ゼピュロ:うるせー。
ソルド:ハクちゃん!!(忘れてた)
フェイト:………………。
ソルド:ちょっと自室に行ってきます!(ダッシュで部屋から出て行く)
フェイト:…………………………………。
ゼピュロ:ぁんだあいつ……(扉じろー)
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